仕事も恋もうまくいかない主人公・潤(志()尊淳)。絶望したある夜()、橋の欄干()から身を乗り出そうとしたそのとき、不思議な祭ばやしを耳にする。吸い寄せられるように行き着いたのは、金魚すくいの屋台。そこで1匹の美しい金魚・琉金(りゅうきん)を手に入れ、家で()飼うことに。実()はそれは、金魚()に身をやつした美女で、()突然人間の姿に()変わり潤の目()の前に現れる。リュウ(瀧本()美織)と呼ばれることになった彼女は、伝説の()黒()らんちゅうを探し求めており、潤に一緒に探すよう協力を求める。奇妙な同居()生活を通して距離を縮めていく2人。そこに、母・真由美(仙道敦子)の再婚相手で()義父の長坂(國村隼)の思惑がからみあい、彼()らの運命は思わぬ方向に進んでいく・・・。