専業()主婦の宮本夏()子(48)は夫・明良(54)か()ら「会社を辞める」と言い出され、驚()きで言葉が出なかった。以前から興味があった農業に取り組みたいと言うのだ。いままで専業主婦として家事に全力投球してきた夏子は、家庭の安定が一気()に崩されるような思いだった。しかし、娘の華()(20)も、息子の孝太朗(17)も、「それぞれが自由に生きればい()いじゃない」と言う始末。夏子は不満を感じつ()つも、ふと「自分も今から就職して働いてみよう」と思い立()つ。だが、アラフィフの専業主婦を正()社員として雇ってくれる会社はどこにもなく...。そんな夏子が()たまたま地元のスーパー()マーケ()ットのタイムセールの混乱に巻き込まれ、レジを切り盛()りする羽目になり()、専()業主婦としての力()を発揮する。経営不振のスーパーマーケットを舞台に、夏子の新しい人生が始まりを告げた...!